「国を愛する」曲
2016/11/09 16号
メディアの予想を裏切ったアメリカ大統領選挙結果
今年一番のイベントとも言えるアメリカ大統領選挙戦が終了しました。結果はトランプ氏の当選でした。
メディアが必死にネガティブキャンペーンをやっていましたが、結局イギリスのEU離脱の選挙と同じで、有権者はメディアをだますという戦略をとりました。
NBCのライブストリームの放送を見ていましたが、NBCはクリントンを推していたわけで、当然当選すると思って準備をしていたのが当てがはずれて、スタジオ内はお通夜状態でした。
メディアや政治学の研究やあらゆる分析や統計を覆した、などと言ってコメンテイターはさじを投げていましたが、実は、思いあがったメディアがニューヨークやカリフォルニアの一部だけを見ていて、普通のアメリカ人との接触を怠っていたのでしょう。
名前は聞き取れませんでしたがラジオ局をやっている人が出てきて、「もっと人々の声を聴かないとメディアはだめだ」と言っていたのが印象的です。
いやあ、本当にライブストリームっていいものですね。
アメリカを愛しているとはっきり言ったトランプ氏
中傷合戦になってしまった残念な選挙戦だったので、音楽好きにとってもあまり見栄えのする戦いではなかったわけですが[参考 アメリカ大統領を応援する曲]トランプさんの就任式では、ラスベガスのショーで活躍しているエルビスプレスリーやマリリンモンローのそっくりさん達に出演してもらいたいものです。
トランプさんは当選確定後、自分の陣営で挨拶をした最後に、「隔たりが大きく国民が分かれて戦ったが、また一つになって強いアメリカを作ろう。私はアメリカが好きだ。」と国民に一つになることを呼びかけました。よくある呼びかけと言えばよくある呼びかけですが、実はリンカーンが行った有名な「分れたる家は立つこと能わず」というスピーチとかけていると思います。
オバマ大統領まで醜い中傷を浴びせていましたので、就任式で二人がちゃんと喧嘩せずホワイトハウスの主を交代するか分かりませんが、しかし、アメリカが好き(I love America)といわれれば、もう喧嘩する理由はなくなっているはずです。
残念ながら、こうした言葉を日本人が口にすると、右翼だ、などと言われてきましたが、その風潮はなくなるでしょう。なぜならメディア連合体こそがクリントン氏を支えていたのであり、それが完全に普通の良識ある国民に敗北したのが今回の選挙ですから。
美しい歌で「国を愛する」気持ちを表明しては
さて、マリリンモンローが就任式に来るかは分かりませんが、国を愛する気持ちを歌った曲には美しいものがあります。ハノーヴァー・マヌーヴァーでは、「貴方の居場所」で、「国を愛する」と打っていただくと出てきます。いつも通り、かっこはなしで、国を愛する、です。
私も大好きな曲がRay Charles御大のAmerica the Beautifulです。アメリカを国鳥の鷲にでもなって俯瞰しているような美しい光景を歌ったこの曲、第二のアメリカ国歌とも言われています。
日本にも「海行かば(うみゆかば)」という美しい曲があります。この曲も、まるで空を飛ぶ水鳥にでもなったかのように国土を見渡して称える歌です(少し悲しい詩ですが)。残念ながら知っている人が少ないのですが、私はこれが第二国歌になれば良いのではないかと常々思っています。
みなさんも、恥ずかしがらずにぜひ自分の国が好きならこうした曲を聴いていみてください。