ハノーヴァー・マヌーヴァー
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現役ミュージシャンは慈善活動・社会貢献に生きがいを見出している

2016/12/01 38号

90年代から変わった風潮

50年代60年代のミュージシャンは、有名になっても天国に早く呼ばれたり、麻薬にはまってぼろぼろになったりする話を書きました[参考 有名ミュージシャン(アメリカの場合)の死因は何か]。結局、麻薬にはまるのはある程度有名になったときに誘惑に負けてしまって、いろいろ創造のためだ、とかなんとか自分を騙してはまってしまうということなのでしょう。

しかし、90年代からはその風潮が変わってきます。ひとつにミュージシャンの間でAIDSが蔓延し、フレディー・マーキュリーのような世界的スーパースターまでが命を落としたからでしょう。AIDS関連のチャリティーが非常に増え、ミュージシャンはそうした活動を避けて通れなくなりました。

もう一つが、すでに紹介したTibetan Freedom Concertでしょう。残念ながら音楽でチベットを独立させるというレイジアゲインストザマシーン、ビョーク、レッドホットチリペッパーズといった、90年代を代表する若手スター達の夢はまだ実現していません。しかし音楽の可能性を信じて突き進み、彼らの信念が当時のリスナーの心に植えつけられ、大きく育ったことは世界を変えたといっていい、偉大な業績でしょう。その後もビョークは2008年にわざわざ中国でコンサートを行い、そこでチベットの独立を叫んで中国から再入国禁止を食らうなど、一貫して信念を曲げていません。

貧困や子ども、少数者のために戦う現代ミュージシャン

日本は戦後寄付文化が破壊されたため、寄付があまり身近に感じられませんが、アメリカでは大人から子どもまで、所得に関わらず、寄付をするのが普通です。

現代の売れているミュージシャンも積極的にこうした寄付活動、慈善活動をして、社会貢献をしています。

日本で一番有名なのはレディーガガでしょう。東日本大震災で様々なチャリティーをしてくれたほか、アメリカでは、AIDSや同性愛者、いじめ撲滅、貧困の撲滅など様々な方面でチャリティーをしています。

アリシア・キーズも一時期ずいぶんこうした活動をしていましたし、今では超大物のマライアキャリーも社会貢献に取り組んでいます。

自分の住む社会や街に関心があるのが現代の特徴

こうしたミュージシャンによる社会貢献ですが、以前は例えば80年代のマイケルジャクソンとクインシージョーンズが主導した、USA for Africaとか、2005年に主にイギリスのミュージシャンが主導してG8加盟国を回って先進国にアピールする、チャリティーコンサートをしようというLive 8(このコンサートは幕張メッセでも行われました。ビョークが来ました)のように、大上段に貧困国を救おうというようなものが多かったように思います。

それが今は様変わりして、自分が一番感心のある、社会や街の問題を解決したいというところが、新しい動きでしょうか。困っている隣人、友人を助けたいという感覚です。

もちろんアフリカに問題があるのは間違いないのですが、もっと自分たちが活動したことで少しでも効果が見える。そんなところに寄付をしたいのでしょう。ファンと一体になって、現代のミュージシャンは様々な活動をしています。

もっとも捕鯨反対とか、イタいことを言うブライアン・メイのような人もまだいます。よく分からず捕鯨反対の歌を歌ってしまったイエスもあります。では自分の国の身の回りで起きているキツネ狩りでもまずやめたらどうなのか、とツッコミを入れるのが現代に生きる彼らのファンの取るべき行動かもしれません。

【お知らせ】ミュージック・ソムリエ・ドットコムは、12月2日0時から2時まで、サイトを移転するためのメンテナンスを行います。移転後のサイト名は「ハノーヴァー・マヌーヴァー」となります。


参考
ステージで「チベット独立」叫んだ歌手ビョーク、当局激怒で法的手段に―中国 
http://www.recordchina.co.jp/a16496.html