ハノーヴァー・マヌーヴァー
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ミュージシャンたちのすごいコレクション

2016/12/04 41号

楽器を集めてしまうところまでは分かる

ミュージシャンも人の子ですから、24時間演奏だけして過ごすわけにはいきません。お仕事をされている皆さんと同じようにお仕事=演奏が終わって家に帰ればほっとして、何か自分だけの時間を過ごして気分転換を図るのでしょう。

不健康志向が強いミュージシャンですから、スポーツに汗を流すという人はあまり聞かないのですが、何かを集める人たちは多いようです。

そんな中でも楽器をコレクションするというのは分かる気がします。プログラミングのお仕事をしている人が自作パソコンを何台も作って悦に入る感じでしょうか、経理の人が三万円のカシオの電卓を誇らしげに使うという新聞記事もありましたが、仕事の道具の延長でコレクションする気持ちはよくわかります。

集めに集めた楽器を誇らしげに並べたことで有名なアルディメオラ(私はその中の一本でも欲しいなあ、じゅるる、とよだれを流すわけですが)や、集めた楽器をズラッとステージに並べて演奏するという一時期のイエスのスティーブハウなどがいますが、まあ楽器を集めるのは音を良くする工夫ということで良しとしましょう。


("Progressive Jazz Guitar" Nermyco Pty Ltd.)

車にハマル、ロックミュージシャン

車にハマル、ミュージシャンは特にロックの方面で多いようです。ハードロックのドラマーとしては、最高峰に位置するコージー・パウエルは、レーサーに転向したいという希望もあったようで、普段からフェラーリを何台も乗り継いでいたようです。

ブログWhite Summer様で拝見させていただきましたが、308GTBとかF40とか、本格的です。

このコージーパウエル、なぜかサーブ9000ターボなんていう地味な車を酩酊して160キロオーバーで運転して中央分離帯に乗り上げ、あっけなく天国に呼ばれてしまいました。もしこれが高速安定性に優れるフェラーリだったら・・・あまり変わりはなかったかもしれませんね。

オークションをたびたび沸かせるエリック・クラプトン

エリック・クラプトンと言えば、ときどきオークション関係で新聞記事になることがあります。

もともとさりげなく50年代、ビンテージギターをたくさんもっているようですが、特にブラッキーと呼ばれる、スモールヘッドにメイプルネック、黒いボディのストラトキャスターは、彼の代名詞のような存在でしたが、2004年にNYのクリスティーズでオークションにかけられ、95万9,500ドルの値段がつきました。この収益は、彼が西インド連邦(インドではなくカリブ海にある)にある薬物矯正施設に寄付されました。

ちなみにこのブラッキーを買ったのは、Guitar Centerというアメリカの楽器店で、その後2014年にNYタイムズスクエア店で飾られるようになりました。この楽器店、他にもたくさんのコレクションがあるようで、スティーヴィー・レイヴォーンの塗装が剥がれて一見ぼろぼろですが、彼が弾くと鳴き始める「レニー」なども買い取ったようで、一度見に行ってみたいなと思うものです。

クラプトンは実は時計コレクターとしてもひそかに有名で、ブログWatch Monster様によれば、彼が所有していた、世界に二つしかないパテック・フィリップの時計や、試作品として世に出なかったロレックスのデイトナなどがこれまでオークションにかけられ世を騒がしたようですね。そういえば彼のベスト版は、Time Piecesという名前になっていましたね。このジャケットに写っているのがブラッキーです。

いずれにしても、麻薬や酒にはまるよりは健全ですし、それで気分転換となって、明日もよしやるぞ!となってくれるなら(どうもお仕事をしている家庭人ぽいですが)こうしたコレクションもミュージシャンの精神安定剤となっているのかもしれませんね。


参考
ウィキペディア コージー・パウエル
https://ja.wikipedia.org/wiki/コージー・パウエル