Fairfield FourのRockin' My Soul-去年「聴いた」ベストゴスペル曲・アルバム
2016/1/06 68号
ベテランも日の目を浴びた2016年グラミー賞
マヌーヴァ:あれですな、今日も支配人は風邪の諸症状から脱出していないということらしいですな。風邪をひいているのに外をうろつくのは菌をばら撒くバイオテロだということで、出てきておりませんな。
ハノーヴァ:そうなの、それで支配人から代わりに読んでほしいということで読者へのメッセージをもらったのよ。
マ:どれどれ。「読者の皆様、新年おめでとうございます。なにぶん風邪が完治しないため表に出られませんが、新年が皆様にとって良いお年となりますように」だそうです。し方がないから、今日も二人で気になる2016年のグラミー賞受賞者を紹介していきますかな。
ハ:早くしないと2017年の授賞式が2月12日に来ちゃうし、坂本龍一もノミネートされてるんでしょ?去年の紹介を終わらせましょう。
何と90年(!?)も活動しているFairfield Four
マ:クラシックの楽団を除けば、商業音楽で一番長く活動しているのはパッと思いつくのはローリングストーンズですな。なんと今年で55年目になるという。
ハ:すごいわよねえ、皆スリムで誰一人禿げてないのもすごいなと思うんだけど。
マ:(・・・そこに着目しましたか・・・)そうなんですな。ところがそのストーンズも軽くぶっちぎる、結成90年というグループがあるんですな。
ハ:ええ、妖怪!?90年ってもう猫又か九尾のキツネか何かになっているんじゃ・・・
マ:なにを言っているんですか。もちろんメンバーは代わってますがな。でもグループとしては90年存続しているグループがあるんですな。それが2016年のグラミーでBest Roots Gospel Albumを受賞した、Fairfield Four ですな。
日本でもちゃんとアルバムが手に入るところがすごい
ハ:ああー、びっくりした。でもそういう人たちが受賞するっていいわよね。本当に音楽を評価している感じで。
マ:そうなんですな。2016年は若者に阿ったような変な商業主義が無くなったような良いグラミー賞だったわけですな。Best Country Songを取ったLittle Big Townというグループも90年代から地味に活動しているグループな訳でこういう人たちに日の目が当たったのは良かったですな。
ハ:それにしてもFairfield Fourのビデオを見ると何だか、温泉で気持ちよくなった普通のおじさん達が歌い始めました、みたいなノリなのに、完璧なハーモニーのゴスペルになっているのがすごい。
マ:本当にそうですな。日本人が盆踊りをやっているのを見るといつの間にか踊りの輪に入って踊っているような、まさに体に染み付いたルーツの音楽な訳ですな。こういうのからソウルやファンク、ブラック・コンテンポラリー、ヒップホップといろいろ出てきたと思うと感慨深いですな。
ハ:なんだかすべての黒人音楽のルーツを彼らを聴くだけで知ることができるような気がして面白い。
マ:アラバマシェイクスもそうですが、ルックスとか、流行とかは一切関係なく、本当に音楽的によいものだけ、ぜひ2017年も受賞させてあげたいものですな 。
ハ:本当にそう。ところで明日は支配人は戻ってくるの?
マ:回復すれば戻ってくるでしょうが・・・(戻ってこないと2017年グラミーの予想でもするしかないですな・・・)。
ハマ:ではたぶん明日は彼が戻ってくるでしょう(ちょっと不安)。またね~