ハノーヴァー・マヌーヴァー
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【訃報】エクソシストの原作者ウィリアム・ピーター・ブラッティ氏が亡くなりました 76号

2016/1/14 76号

一つのテーマを延々くり返すループ音楽の走り

支配人:こんばんは。今日は年始早々訃報があるわけなんですね。

マヌーヴァ:ああー、そうですな、ホラー映画の先駆けともいえる「エクソシスト」の原作者が亡くなったわけですな。でもまあ、エクソシストは怖いわけですが、そのサントラのほうが意味があるわけですな。

支:そうなんだね、マイク・オールドフィールドがサントラを手がけたわけだけど。

マ:この同じテーマが何度も何度も繰り返し流れるのが怖いわけですな。

支:そうだね、あまり複雑なことはできない初期のシーケンサーの短所を逆手にとって、延々と同じメロディーを流したんだね。それを多重録音で違う音色で何度も重ねていくと恐怖が増幅されていくという。ある意味ループ音楽の先駆けというか走りというか。

マ:同時期にシンセを使った多重録音というと日本に喜多郎と冨田勲という天才が二人現れたわけですが、彼らはクラシックのような大作を作るために多重録音をしていたわけで、繰り返しの美学というか恐怖を追い求めていたわけではないんですな。

支:そうだね、自分がこの「チューブラー・ベルズ」を始めて聞いたとき、いったい何回繰り返すんだよと思ったり、何度も聞いているとだんだん頭が恐怖で麻痺してきて催眠効果も出たりして・・・

マ:ところで彼は全部機械でやっていたわけではないんですな。B面の最後も一つのテーマの繰り返しですが、違う楽器がどんどん導入されていって、それの紹介をしていて・・・

支:ああ、そうそう、それでチューブラーベルズ!と最後に紹介されて盛り上がって終わるという。あまり演奏は上手とは思えないけどいろんな楽器を織り込んで、一つのことを繰り返すことに美しさを見出しためずらしいアーチストだよね。

マ:後はヴァンゲリスというキャラがかぶっているのもいましたが、あっちはもっと楽曲らしかったですな。繰り返しの楽しさを教えてくれたという意味ではぜひマイク・オールドフィールドの「チューブラーベルズ」聴いて欲しいものですな。

支:何とこのチューブラーベルズは二作目、三作目までありますので、ぜひ満喫してください。