ハノーヴァー・マヌーヴァー
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スピリチュアル・ジャズ-日本が生んだ世界に通じる音楽ジャンル分け その2 85号

2016/1/23 85号

スピリチュアル・ジャズという分かりやすい名前

以前、プログレッシブ・ロックというジャンルは日本人が命名し、世界で通じるジャンル分けになったという話を書きました。[参照]日本人が作った世界に通じる音楽用語その1

ほかにもそんなジャンル分けはあるのかなと思っていろいろ考えてみると、一番なるほどこれは分かりやすいというのは「スピリチュアル・ジャズ」です。

スピリチュアル・ジャズと聞いて「ラブ・シュープリームス、ラーブ・シュープリームス」と瞑想のように頭の中に日々いてきた人はかなりのジャズマニアです。そうです、ジョン・コルトレーンの後半の一連の作品とファラオサンダースなどこの時期の彼に影響を受けた人々を日本ではスピリチュアル・ジャズと呼んでいます。

なぜスピリチュアル・ジャズなのか、と言えばこのコルトレーンの超越した態度とか、それこそLove Supremeのように愛を説いたからとかいろいろあると思いますが、やっぱりコルトレーンに感じる求道者のイメージがある音のジャズということになるでしょうか。

スピリチュアルジャズを紹介した小川充氏(監修)の本では、コルトレーンの直系だけが紹介されていていますが、そこに含まれてないアーティストでも、この求道者のような姿勢のジャズミュージシャンということで言えば、セロニアス・モンクとかジョン・マクラフリンなんかも入れても良さそうです。

気になる海外での浸透具合ですが、ウィキペディアではジャズの下位カテゴリーとしては紹介されていませんが、ネットではだいぶ通じるもののようです。ぜひあなたもスピリチュアルな気心を持つ一枚を見つけてみてください。