【訃報】ジョン・ウェットン氏が亡くなりました 94号
2016/2/02 94号
再びプログレ界の巨星堕つ
昨日と一昨日とハノーヴァさんに記事を書いてもらっていましたが、時代が動けばそれでいいというものではない、人の共感を得るようなことをアメリカ音楽の発信者はしなければならない、という事を感じさせる内容でした。
しかし時代は残酷なほど冷酷に時計の針を進めます。本日は残念なことにジョン・ウェットン氏の死を報告しなければなりません。
ジョン・ウェットンと言えば、グレッグ・レイクがEL&Pへと去っていった後、キングクリムゾンが残した、「太陽と戦慄」そして「レッド」というプログレのアルバムとしては最高の位置を占める二枚に参加した大御所です。
当時の噂では、声が似ているから、と言う理由でグレッグ・レイクの代わりにリクルートされ、無理やりスタイルも同じにするべくベースも習わされたということでしたが、そのベースも器用にこなし、グレッグ・レイクよりは若干高音の澄んだ声で、キングクリムゾンを支えたのでした。
プログレの最高傑作の一枚
キングクリムゾンの解散後は、アランホールズワースらと組んだUKや、プログレなのに曲の長さが3分ちょっとで終わることで話題になったエイジア(ASIA)で活躍しました。特にASIAは非常に売れたので、昭和生まれの方なら懐かしく思い出すことでしょう。
グレッグレイクが亡くなったときもショックでしたが、まだ67歳のジョン・ウェットン、ボブディランが75歳なのにまだまだ活躍しているところから考えて、まだ若すぎる死といわざるを得ません。
プログレファンも泣いていないで前を向かないと
日本ではDon't Cryのイントロがまるまるリスペクトされていた
しかし彼のASIA時代の代表曲、Don't Cryのように、私たちファンも泣いて過ごしてはいけないのかもしれません。彼の後を継いだ若手がもし出てきたら、ぜひとも応援したいと思っています。