グラミー賞2017 マイナーなカテゴリーの音楽が美しい 108号
2016/2/16 108号
レディ・アンテベラムの女性はレディ・アンテベラムではなかった
ハノーヴァ:せっかく2017年のグラミー賞の報告をしたんだから、何か見落としていることとか、大発見とかない?
支配人:そうだねえ、大発見というか、ベストコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック・アルバム賞を取った人なんてすごい美しいカントリーのアルバムでいいなあ。
マヌーヴァ:ちょっと待つんですな。この女性の歌声、どこかで聞き覚えがあるんですな。このしっとりとしたカントリー調の歌声は。
ハ:ええー、ちょっと待って。彼女ってぽっちゃりしてるけど、レディ・アンテベラムじゃないの?
支:ええ?レディ・アンテベラムと言えば大ヒットしたNeed You NowとかJust a Kissとかを歌った人?あのちょっと憂いのある切ない感じの曲調の?
マ:おお?レディ・アンテベラムって、何とあの女性シンガーの名前じゃなくて、実はグループ名だったんですな・・・
支:え!レディーガガみたいなんじゃなかったのか(笑)。これは盲点だった。彼女の名前はヒラリー・スコットだって・・・
ハ:もともとテネシーのナッシュヴィルに生まれてすごいカントリー調の曲を作る人だったのね・・・どうりでこのグラミーを取ったこのアルバムも、しっとりとして透き通るような曲ばかりなのね。
支:うん、これは意外だった。一時期のかわいいキャピキャピのカントリーブームが去って、空いた空白を少し大人のヒラリー・スコットが埋めているという感じか。素晴らしい出来だね!マイナーなカテゴリーでの受賞だけど、ぜひみなさんも聞いてみてください。