アルバム全曲がいい曲だとどれも良くない曲に聞こえる不思議 120号
2016/3/1 120号
アルバム全曲が良いと印象が薄くなる
ハノーヴァ:ねえ、今、ローリングストーン誌が選んだオールタイムベストアルバム500のまだ聴いてないアルバムを聴いてるんだけど、困っちゃった!
マヌーヴァ:何に困ったんですかな。音質の問題はこの間解決したはずですな。
ハ:それが、ザ・キンクスの「アーサー,もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡」っていうアルバム聴いているんだけど、どの曲もすごいカッコいいのに、どの曲もつまらなく聞こえるの!
マ:ああ、そのアルバムは素晴らしいですな。でもローリングストーン誌が選んだのは、「サムシング・エルス・バイ・ザ・キンクス」というアルバムですな。でもアーサーも素晴らしいですな。ロックンロールリバイバルだけじゃなくて、ポストパンク好きとかそういう人にはぴったりですな
ハ:でもどうして、アルバム全部がつまらなく聞こえるの?一曲一曲聴くとカッコいいのに。
マ:それはですな、焼肉をずっと食べ続けると飽きるのと同じで、鍋もタレの味を時々変えたくなるのと同じで、高速道路をずっと走り続けると100キロが遅く感じるのと同じで・・・
ハ:ああ、分かった、アルバム中変化がないと、一曲一曲がよくても全体で飽きちゃうってことね?どうすればいい?
マ:一番いいのは、プレイヤーのシャッフルの機能を使って他のアルバムと混ぜるんですな。私なら、ペイヴメントとか、ソニックユースとか、ストーンズの古いシングルもいいですな。
マリアージュのお相手にいい
ハ:あ、本当だ!ザ・キンクスの曲がすごいよく聞こえる!それだけじゃなくて他のアルバムも。なんかワインのマリアージュみたい!こういう聴き方は知らなかったなあ。