元祖は聴きづらい 123号
2016/3/4 123号
チャーリークリスチャンやロバートジョンソンは聞きにくい
マヌーヴァ:今日はちょっと悲しかったんですな。
支配人:ええ、一体何があったの。
マ:休みなんで久しぶりに中古レコード屋さんに・・・中古CD屋さんに行ったんですな。
支:よかったじゃん。
マ:それが良くないんですな。エリッククラプトンのクリームがコピーしたクラプトンの憧れのロバートジョンソンのデルタブルースとか山積みになって売ってるんですな。
支:ああー、なるほど。あれはちょっと難しいよね。ブルースのすごい人だと思って聞くとアコギでゴリゴリなにかを叫んでいると言うか何と言うか。通にはすごい狂気のようなものが伝わってくるし、ギターをずいぶんやった人にはいいかもしれないけど。
マ:昔あのアルバムはいくら聞きたくても売ってなかったんですな。それが今ほいほい売られていて、ぽいっと捨てられるんですな。
支:まあ、分かりにくいもんね。よっぽど好きな人じゃないと。でもいろんなベストアルバムのリストとかにはいちゃってるし、評論書く人たちが褒めるから、つい買っちゃってぽいっとなるんだろうね。ブルースで一番エントリーにむいているのはアルバート・キングの「ボーン・アンダー・ザ・バッド・サイン」じゃないかな。
マ:そうですな。あの曲もいろんなギタリストがコピーしてますし、録音が新しくて聴きやすいですし。
支:ジャズのほうも似たような傾向があるよ。ミントンハウスのチャーリークリスチャンなんてギターの音がさっぱり聞こえないじゃん。ジャズギターってなんだろって思って、皆がべた褒めをしているからってあれを聴くと痛い目にあう。
マ:そうですな。最初はウェスモンゴメリーでも聴いたほうが気持ちがいいですな。いやー評論家が褒めるアルバムは最初に手を出してはいけないものばかりですな。