ハノーヴァー・マヌーヴァー
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ペット・ショップ・ボーイズ-ずっと続けることの美しさ 140号

2017/3/25 140号

32年同じデュオで創作し続ける二人

マヌーヴァ:亡くなったミュージシャンの特集ばかりやっていたハノーヴァー・マヌーヴァーですが、たまには延々長く続いているバンドの紹介なんかもいいんじゃないでしょうかな。

支配人:ああ、そうだね。死んだ人ばかりだとなんか物悲しいし。

マ:支配人はデビューからずっと追いかけているようなバンドはあるんですかな。

支:バンドじゃないけど、いやバンドなのかも知れないけど二人組のペットショップボーイズは大好きだね。

マ:ああ、デビューから数枚は衝撃でしたなー。車が急ブレーキかけてぶつかる音のサンプリングとか、他ミュージシャンがこぞって物まねしてましたなー。最新鋭の機材でこんな尖った音が出るんだという見本市のような。曲も攻撃的なダンス音楽でしたなあ。

支:それが結構、もう1985年の実質デビューのウェスト・エンド・ガールズから32年も経つんだけど、今も刺激的な音を作っているんだね。しかもペットショップボーイズだこれは!と聴くと分かる音を作り続けて。

マ:それはすごいですな。32年間も同じ路線を進むというのは並大抵の努力ではできませんな。新しいところではどんなアルバムがお好きで?

支:2012年のカニエ・ウェストをプロデュースしたアンドリュードーソンという人がプロデュースした「エリシオン」というのが好きだなあー。初期のような攻撃的なダンスサウンドではなくて、どっちかというと落ち着く系のEDMなんだろうけど、このアンドリュー・ドーソンという人は結構元の音にまるでメンバーの一人のように手を入れる天才らしいんだけど、これ以上やるともしかしてペットショップボーイズではなくなるかもしれないというギリギリのところで止めているのか、何かすごい刺激的なんだね。

マ:ほほう、なるほど?ずっと同じことをしているわけではないけれど、これ以上やったら変ってしまうギリギリで踏みとどまる緊張感という感じですな。

支:そうなんだね、それで12曲目にレクイエム・イン・デニム・アンド・レオパード・スキンという曲があるんだけど、モチーフとしては、当時亡くなった彼らの知り合いのメークアップアーティストのことを歌っていて、80年代から彼女はデニムジャケットに豹柄の服を着ていたということなんだけど、出てくる歌詞にブライアンフェリーとか、アダムアントとかイギリスで一斉を風靡したけど、今はいないミュージシャンのことが追想のように織り込まれていて、ペットショップボーイズが現役で32年見てきた商業音楽のはかなさと夢と幻想のようなものが織り交ざっていて面白いんだね。

マ:なるほど、当時を知る私としては涙がでますが、確かに移ろい行くはかなさのようなものを常に感じながら変らぬ自分たちを表現し続けるグループとして彼らは稀少な存在ですな。



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