ジャズに命を紡いだジョージ・ガーシュウィン 144号
2017/3/29 144号
ガーシュウィンが残したスタンダードの数々
ジョージ・ガーシュウィンと聞くと鋭い方は、ジャズのスタンダードの作曲者だね、という反応がありますが、実際は彼はジャズをやっていたわけではありません。
そもそも1898年に生まれ、1937年には亡くなった彼は、自分の曲がビ・バップやハードバップ、さらにはついこの間まで大流行していたダイアナ・クラールらの美人女性ジャズシンガーのお気に入りとして歌われるとは想像すらできなかったでしょう。
ガーシュウィンというとイメージ的にミュージカルをいっぱい作った人というイメージがありますが、実はミュージカルは50曲だけで、歌曲を500曲も作曲しました。
代表曲は、ジャニス・ジョプリンが歌ったのでロックでも有名なサマータイムのほか、ジャズでスタンダードとして親しまれている、Embraceable YouやBut Not for Me、S'Wonderfulなど、おなじみの曲がずらりとそろいます。
演奏しているのもクリスボッティやサリナ・ジョーンズのようなキャッチーな人たちから、当然バド・パウエルやエラフィッツジェラルドなど硬派な方たちまで本当にたくさんの演奏者に愛されています。
ガーシュウィンだけでなくその周辺も集めたこんなアルバムも
ついつい演奏のほうにだけ耳を傾けがちですが、ぜひ作曲者のクレジットにも目を通していただくと、おお、なんと同じガーシュウィン作品だったのかと気がついて面白いかと思います。
参考
ウィキペディア ジョージ・ガーシュウィン
https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョージ・ガーシュウィン