アリシア・キーズのAs I Am-アナログ楽器の温かみ 145号
2017/3/30 145号
何でもコンピューターの時代にアナログ機器を使う面白さ
支配人:あれ、マヌーヴァさん、なに虫眼鏡で一生懸命見てるの。アリシア・キーズのアルバム、それ?
マヌーヴァ:そうなんですな、As I Amという2007年のアルバムですな。
支:ああ、スーパーウーマンとか入っている奴。とは言ってもよくカヴァーされることで有名なスーパーウーマンのほうじゃなくて、別の曲だという・・・で、なんで虫眼鏡でライナーノーツを読んでるの。
マ:実はこのアルバム、ヒップホップとかネオ・ソウルっぽい音作りですが、かなりの部分がアナログシンセとかアナログ機器でできているらしいですな。
支:ええ?そうなの。
マ:なんと嘘かほんとかメロトロンまで入っているとか。で、いったいどんな機器を使っているのかクレジットされていないか、じっくり見ていたんですが、なにせ字が小さくて見つからないんですな。
支:へー、そうなんだ、確かに音を聴くとふっといアナログシンセの低音とか鳴り響いたりするけど。誰の趣味なんだろ。
マ:これはアリシア本人らしいですな。今はアナログシンセの音も簡単にパソコンで真似できてまさにどんな音でも出てきますが、どんな音でも出るということと、この機器だからこの音が出るというのは違いますからな。
支:確かにアナログシンセとかファンキーなベースラインを作ったりすると楽しいよね。なんか面白い試みで、今の殺伐としたデジタル当たり前社会で、ほっこりする温かい話だなあ。