ブルースマンはVが好き 156号
2017/4/11 156号
ブルースの王者はフライングVが好き
ブルースギターというとエリック・クラプトンの影響かフェンダーのストラトキャスターやB.B.キングあるいはフレディ・キングが愛したES-335系(二人とも355)が好まれているような印象を受けます。
しかし、実は3大キングと呼ばれる後残りの一人、アルバート・キングはなんとフライングVを愛していたのです。
たくさんのギタリストにカバーされる「悪い星の下に生まれて」が収録されている
フライングVと言えばギブソンの中ではSGと並んで独特の軽い音が出るほうで、歪ませると猫の鳴き声のようなフィルターがかかったような音が出ます。
チョーキングやスライドといった、「泣き」のテクニックを表現するのにぴったりの音だったのでしょう。そういえばやはりブルースに感化されたジミヘンもフライングVのファンでした。
変形ギターの代名詞として、ブームがくれば人気が出ますが、それが去るとまた不人気になったりする。そんなフライングVをぜひサウンドの面から見直してください。