ジャズピアニスト列伝その5 エウミール・デオダード 185号
2017/05/11
ジャズに早くからクラシックを融合したお洒落度ナンバー1のキーボーディスト
ハノーヴァ:なんか二人でお洒落なことやってるじゃない?私も混ぜて、混ぜて!
マヌーヴァ:どうぞ、どうぞですな。
支配人:ちゃんと空けておきましたから。
ハ:じゃあね、じゃあね、デオダード!エウミール・デオダード!
マヌーヴァ:な・・・
支:ちょ、それは・・・
ハ:え、何々?まさか電子ピアノはダメ、とかそういうことはないでしょ?チック・コリアとかみんな弾いているし。
マ:う、うーむ、そうですな。
支:ちょっと意外だったけど、電子ピアノを弾いたらピアニストじゃないってことはないから、セーフ、セーフ!で、どんなところが好きなの?
ハ:やっぱり、「ツァラトゥストラはかく語りき」のように、ラテンもクラシックもジャズもダンスも自然に一つに融合しているところ。チック・コリアもハーヴィー・ハンコックもこういうノリを追求したけど、ラテンのダンスのノリはデオダードが一流ねえ。元々ブラジル人だからなのかな。一枚も二枚も上手という感じ。
マ:(・・・うーむ、なかなか適格なアナリシスですな・・・)
支:なるほど、同じ頃チック・コリアがリターン・トゥ・フォーエヴァーでアル・ディ・メオラの力も借りてラテンのノリを出そうとしていたけど、なんだかヘヴィメタみたいなプログレみたいな重いノリで、デオダードのように踊りたくはならないよね。
マ:そうですな、しかもクリード・テイラーのCTIレーベルから出ている一連の彼のアルバムは音もクリアで透明感があっていいですし。
支:ツァラトゥストラとか、スターウォーズのテーマにも通じる70年代の弾むような空気が感じられるよね。。
マ:何でも500枚以上のアルバムに何らかのアレンジャーやコンポーザーで関わっているそうですから、時代を読む能力がたけていたんでしょうな。このアルバムはスタンリー・クラークや、ロンカーター、アイアートモレイアなど強力でやっぱり時代の先を読む人たちが猛烈にバックアップしているのも大きいでしょうな。
ハ:私としては、デオちゃんのくりっとしたお目目がかわいい「デオダード2」のほうがいいんだけど~。でも「プレリュード」から入ったほうが普通良いよね。
支:たぶん誰が聞いても好きになる、ステキな70年代を代表するアルバムだよね。
参考Wikipedia Eumir Deodado
https://en.wikipedia.org/wiki/Eumir_Deodato