ハノーヴァー・マヌーヴァー
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90年代の名盤20枚特集 その13 Ropin' the Wind ガース・ブルックス 207号

2017/06/04

ビートルズの次に売れた清く正しい男の中の男

支配人:清く正しく美しい音楽が嘱望されていたのは男のほうも同じなんだね。それで男のカントリーシンガーも大人気になるという。

マヌーヴァ:90年代、カントリーしか清く正しく美しい音楽がなかったのは残念ですな。

支:なんとなくアンプラグドやジャズの古典復興とも被るけど、生の楽器で生の人間が弾いて歌うという音楽の原点を維持し続けたのがカントリーだからなんだろうね。

マ:本当にカントリーが好きな人から見ると、ずいぶん進化はしているんでしょうが、私が聞くとみんなイーグルスやリンダ・ロンシュタットの亜流に聞こえるのは問題でしょうかな。

支:それこそ実は進化した90年代カントリーなわけで。元々のバンジョーがチンテケチンテケアップテンポで鳴るブルーグラスなんかが正統派で古典派で、前回のディクシーチックスとか今日紹介するガース・ブルックスは進化した人たちなんだね。

マ:ほほう、そうなんですな。ロックっぽいというかポップスっぽいというか・・・これが進化した形なわけですな。

支:そうなんだね、ディクシーチックスなんかも元は二人別のメンバーがいて、古典のカントリーをやらなきゃ嫌って言って脱退して新しいメンバーを入れてポップにしたらバカ売れしたみたいだね。このガースブルックスは最初からポップなエッセンスで勝負したんだね。

マ:エルビスプレスリーを超えて、アメリカではビートルズの次にレコード売り上げ枚数があるそうですから、アメリカ人の最大公約数的ポップスを体現しているんでしょうなあ。

支:そうなんだね、アメリカで1億4千8百万枚もレコードを売ったみたいだね・・・高校時代スポーツマンで野球にアメフト、さらに陸上でやり投げなんかもやっていたような、まさにアメリカを代表する好青年だったところが好かれている理由なんだろうね。

マ:なるほど、我々からするとカウボーイハットをかぶるのはちょっと恥ずかしいですが、あれを堂々とかぶりこなす粋な姿がアメリカ人の憧憬として残っているんでしょうなあ。

支:そうなんだろうね、日本ではそこが好かれないのか、よく分からないけどまだ一度も来日したことがないようだね。2000年代にリタイヤ一度してまた復活しているけど、なぜ日本に来ないのかは気になるところだね。タイやハイチを支援する社会活動をしているから、アメリカ以外嫌いということは全くなさそうなんだけど。

参考
Wikipedia Garth Brooks
https://en.wikipedia.org/wiki/Garth_Brooks

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