文章にするのは難しいソウルとR＆Bの違い

ハノーヴァ：ねえ、ダニー・ハサウェイの話が出ていたけど、あれはソウル？R＆B？

支配人：ああ、ソウルだね。

マヌーヴァ：そうですな、ソウルですな。

ハ：なんだかソウルとR＆Bの違いが分からないんだけど、じゃあ、アレサフランクリンは？

支：あれはR＆Bだな。

マ：そうですな、R＆Bですな。

ハ：え！ソウルの女王とか良く紹介されていた気もするけど・・・じゃあ、ベン・E・キングもいたことのあるドリフターズは？

支：あれもR＆Bだな。

マ：そうですな。

ハ：もう、全然違いがわかんない～。ドリフターズって明るくて楽しい曲じゃない？ああいうのがソウルじゃないの？

支：あえていうとアトランティック系はR＆Bで、モータウン系はソウルと乱暴に言えるかもしれないけど、音楽的には、定型のパターンを使うのがR＆Bで、自由なポップスのような曲作りをしているのがソウルのように感じるね。アトランティック系なんてこれでもかというくらい同じコード進行の曲を量産するし・・・

マ：あとは黒人色が強いとR＆Bで、薄いとソウルのような気もしますが、ゴスペルを基にした歌い方をする人たちはソウルフルな歌い方をしているわけで、用語が混乱しているわけですな。

支：まあ、たくさん聴くとなんか黒人商業音楽にも何種類か違いがあるのが分かってくるし、そういうのは体感であって、良い音楽には本当はジャンル分けなんていらないのかもしれないね。