ハノーヴァー・マヌーヴァー
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90年代の名盤20枚特集 その11  Jagged Little Pill アラニス・モリセット 205号

2017/06/02

ジャンクをかき集めてごった煮にしたけれどもスキのない完璧な一枚

支配人:エリカバドゥのようなブラックミュージックの再構築も90年代の特徴だけど、もっとロックのほうでぐちゃぐちゃなものを再構築したのがあるよね。

マヌーヴァ:ありますな。好き嫌いが分かれるかもしれませんが、アラニス・モリセットはそうでしょうな。特にJagged Little Pillは衝撃でしたな。

支:これは大好きなアルバムでもう何回聞いたかわからないんだけど、ロックのすべてのエッセンスがぐちゃぐちゃごたごた混ざっているけど、作品としてはスキがない完璧なものだよね。

マ:そうですな。後ろの音もとてもごちゃごちゃで絶叫調で投げやりに歌うアラニス嬢の声とよく合ってますがしかし全体ではメロディアスで心に残りますなあ。

支:こういう音楽は不思議だよね。ま、曲調だけ見ると一番キャッチーなHand in My PocketとかYou Learnとかはリッキー・リー・ジョンズとかジョニ・ミッチェルのようなちょっと破天荒なフォークミュージックが元になってるんじゃないかな。アメリカ西海岸でたまに登場する・・・もともとアラニスはカナダ人ですでにこのアルバム前もある程度有名だったけど。このアルバムの前にロスアンジェルスに移り住んだみたいだし、だいぶその辺を吸収したんじゃないかな。

マ:確かに後ろの音を気にしないと、そういうちょっと絶叫系西海岸フォークみたいですな。だから聞きやすいというか、絶妙のバランスで成り立っているというか。

支:後ろのごった煮な音作りは他に似ているのがちょっとないけど、あえて言えばBECKのLoserは似ているかもしれないね。どういうセンスがあればこういう音作りができるかは全く不明なんだけど。80年代だとレニー・クラヴィッツは似ているかもしれない。あの辺の流れかな。

マ:90年代でないと出てこない音ということで、恐れずに聞いてみることをお勧めしますな。けっこうはまるかもしれませんな。





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